Facebook広告に出稿してみて分かったこと。写真の違いでどれだけクリック率は変わる!?
最近、はじめてFacebookに広告を出稿してみました。1週間という短い期間ですが、今回は広告に使用する「写真」によって、効果がどのように変わるかというテーマに絞って実験を行ってみた結果を公開します。
この実験の為の広告は自分のサイトへ誘導するものではなく、現在、入社を希望している無料ストックフォト提供サイト「Unsplash」へ誘導するものとしました。
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【アイキャッチ画像とは?】
まず、「アイキャッチ画像」という言葉に馴染みのない方もいるかもしれませんので簡単に説明を。アイキャッチ画像とはつまり「目を引く為の画像」です。ブログのトップに使用するビジュアルやウェブ広告などのサムネイルとして使う画像の事を言います。
脳は文字を認識する時間と比べ、写真やイラストを認識する時間の方が遥かに早いため、ウェブやモバイルの画面を素早くスクロールされても、瞬時に興味を持ってもらう効果が得られます。
効果の度合いはビジュアル次第で大きく変わる為、アイキャッチ画像にどのようなビジュアルを使用するかによって客引き効果が変動します。それだけ画像の選択が重要であるという事です。
【実験に使用した3種類の広告】
今回、広告のタイプは3種類に絞りました。見出しや説明、ターゲット層など、アイキャッチ画像を除いた部分は全て同じです。早い話、違いがあるのは広告に表示される画像のみという事になります。
1つ目は「画像なし」、つまり文字だけのパターンです。何故そんなパターンを試してみたかというと、“画像あり” と “無し” でどのような違いが出るか興味があったからです。ただ、Facebook広告ではそもそも「画像なし」という選択肢が無かったので、ダミーとして真っ白の画像をアップロードして使用しました。ちょっと不自然ですが(^^;;
2つ目は「水着の女性」の写真。ズバリ、男性の本能をストレートに狙った確信犯的な画像ですw これは言うまでもなくクリック率が高いだろうという予想です。
3つ目は「南の島」的な写真。インパクトはそこまでありませんが、夏ですし、みんな多かれ少なかれバカンスに行きたい気持ちはあるだろうと思い、それなりの引きつけ効果があると期待しました。
【ターゲット層】
今回は地域を日本、20歳〜45歳の男性というターゲットに絞ってみました。趣味・関心は「iPhone、ブログ、グラフィックデザイン、マルチメディア、イラストレーション、ウェブデザイン、デザイン、ウェブサイト、写真、ソーシャルメディア」と割りと幅広くクリエイティブ系の人たちに範囲を広げてみました。
【1日の予算】
これは本当に申し訳ないのですが、ちょっとした実験のつもりだったので予算をあまりかけませんでした。1日200円を7日で、3パターンなので、1週間で全部で4,200円といった感じです。1万円くらいかけた方がいいかなとも思ったんですけど、それでも微妙な金額には変わりないので、とにかく安い予算でどれだけの差が出るかを見てみようと思いました。
広告タイプは「インプレッション型」で、少しでも多くの人の目に触れてもらって、どの広告が一番クリックされたかを確かめました。
【そして1週間後・・・結果はいかに!?】
半分は予想通り、半分は予想外という、不思議な結果になりました(^^;;
1位「水着の女性」58クリック
2位「画像なし」36クリック
3位「南の島」11クリック
3つの広告にかけた費用は均等ですが、リーチした人数には少し差が出ていました。1位が18,003人、2位が17,272人、3位が16,872人でした。このへんの仕組みは勉強不足で上手く説明できないのですが、重要なのは、かけた費用が同じでも、リーチ人数とクリックを数には大きな違いが出るという点です!
1クリックに対してのコストを割り出すと、「水着女性」が24円に対して、「南の島」が127円かかった事になりますから、およそ5.3倍ものコストの差が出ている事になります。
単純計算で、同じ4,200円を一つの広告に全力投球していた場合、「水着女性」であれば174クリックを稼げた可能性がありますが、「南の島」だったら33クリックしかされていかなかった事になります。同じ費用でここまでの差が出てしまうのだから、画像一つ選ぶのもかなり慎重にならなければいけません。
【画像なしが意外とクリックされた謎】
予想以上に「画像なし」がクリックされた事には驚きました。実験の途中から2位になるのは間違いなさそうだったので、本来イメージしていた結果と違う方向性に向かってしまい、この記事をどうまとめて良いのか迷いました(笑)
僕なりの推測になってしまうので、正解かどうかは分からないですが、もしかしたら「画像なし」というのはある意味ではFacebook上では逆に「めずらしくて目立った」という事が考えられます。もしくは画像がロードされていないと勘違いされ、待っても出てこないからリンクを辿ってどんなものか見てみよう、という心理が働いた可能性もありそうです。
「普通ではない」という事が予想外の効果を生み出したのかもしれません。
そういう意味では、「南の島」の画像は平凡過ぎたのかもしれません。南の島に行く事は非日常的な事であり、皆の憧れである事は確かだと思うのですが、だからこそそういう画像がネット上に満ち溢れるようになり、新鮮さが無くなってしまっているとも考えられます。
今回のデータはある意味で凄く興味深い結果になり、今後のマーケティングに役立てられそうと感じました。
【まとめ】
現代人の脳に刺激を与えるほど「目立たせる」のはそう単純ではなくなってきているようですね。この先、マーケティングをしていく上で、人間の表面的な心理だけを分析するのでは不十分なのかもしれません。水着の女性を出しておけばとりあえず男性の目は引けるという部分は単純明快でわかりやすいのですが・・・(^^;;
ちなみに、今回使用した写真は両方とも無料でクレジット記載不要・商用利用可能な写真素材サイト「Unsplash」から入手したものです!ジャンル問わず、色々な写真があるので、広告用の素材をお探しの方は是非チェックしてみてください!
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