Android版「FusionCalc」開発秘話(1)〜はじめてのクラウドソーシング〜
Android版「FusionCalc」を作るにあたり、はじめてクラウドソーシングを利用してプログラム部分を外注する事になりました。
理由は “前回の記事” にも書きましたが、Android開発経験の無い自分がゼロから学ぶには時間がかかり過ぎてしまうので、実績のある開発者に素早く作ってもらい一日でも早い収益化に繋げる方がメリットが大きいだろうと判断したからです。
かかった費用は約35万円ですが、一日平均3500円の収益を生み出せれば3ヶ月ちょいで元を取れます。もしも自分でゼロから開発の勉強をしていたら最低でも3ヶ月はかかっていたはずなので、その分早めにリリースして開発費を回収した方が色々と効率的です。浮いた時間で他の仕事をこなす事ができるので、このアプリの収益とは別の収益を生み出すチャンスが生まれるわけです。3ヶ月の期間を有効に使えるか、無駄にしてしまうかはまた別の問題ですが、今回はこのような理由でアウトソーシングする道を選びました。
【どのサービスを使ったか】
今回のプロジェクトはクラウドソーシング系のサイトで開発者を探したわけですが、どこのサービスを使ったかを紹介します。
日本でも最近は「CrowdWorks」や「ランサーズ」などのクラウドソーシング系のサービスが流行っていますが、今回は日本のものでもアメリカのものでもない、今自分がいるカナダ・モントリオール発のスタートアップが運営しているマッチング・サービス「Crew」を使ってみる事にしました。
決め手の一つは過去にCrewを通して完成したプロジェクトの質の高さです。というのも、ここの売りは、仕事を受けるクリエイターはそれなりに高い条件をクリアしている必要があり、アマチュアレベルのクリエイターがいないという事です。最初からプロがプロを雇う為のクラウドソーシング・サービスという発想で運営しているため、そうそうハズレを引く心配がありません。
素人でも誰でも参加可能な多くのクラウドソーシング・サービスでは、安く仕事を依頼する事はできるかもしれませんが、安い割にプロ級の仕事をこなしてくれるクリエイターに巡り会える可能性は極めて低いと思います。人に仕事を頼む時の一番のリスクは、思った通りの品質の商品に仕上げてもらえない事で、そうなると結局、2度3度と外注を繰り返したりするはめになり、お金も時間も無駄が生じます。そういうリスクを回避する為に、今回は最初から価格は高めでもいいから間違いのないクリエイターが見つけられるサービスを使う事に決めました。
結果的に「Crew」を通して見つけた開発者はオーストラリアに住むAndroid開発者でした。他にも北米・ヨーロッパを中心に、世界中の優秀なクリエイターをメンバーとしてかかえているようで、とてもグローバルなマッチングサービスだと思います。
基本的なやり取りは全て英語なので、英語でのコミュニケーションに自信がある方にはオススメです!
プロジェクト自体はたったの2週間で終わりました。既にiOS版が存在するアプリで、使い勝手などの細かい説明がほとんど必要なかったのもあるでしょうが、それにしてもかなりのスピードで仕上がったと思います。一人で全て作るのとは違って、人とやり取りをしながら物を作る時はイメージの食い違いなどが生じて多少テンポが落ちるものですが、今回は数ヶ所の調整をしてもらう程度で、あとはほとんど任せっきりにする事が出来たので、仕事を託す側としても物凄くストレスフリーでした。
アプリは必ずしも成功するものばかりではないので、毎度お金を出して人に作ってもらうのはリスクが高いかもしれませんが、例えば最初にiOS版を作ってそれなりに成功したアプリのAndroid版を作る時などに外注するというやり方は一つの選択としてアリだなと思いました。今後はもっと積極的にアウトソーシングしていくかもしれません。
次回はAndroid版の為に新しく作り直したアイコンやデザインなどについて書いてみようと思います。

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