iAd広告を出稿するとアプリはどれだけダウンロードされる? 76万回表示で0ダウンロード!!?

9/01/2013 Leo Rivas(リオ・リーバス) 1 Comments

WWDC2013では大々的に取り上げられる事はありませんでしたが、WWDC直後から誰でも簡単にiAd広告が出稿できるiAd Workbenchがスタートしています。

iAdは2010年7月に開始した頃は、企業のみが参入可能で、最低出稿金額は100万ドルでしたが、あまりに高過ぎたため参入する企業が少なく、2011年2月あたりで半額の50万ドルまで値下げされ、更に開始から1年後の2011年7月頃には30万ドルまで値下げされていました。

これまでにも何度も値下げを繰り返してきたiAdですが、今回のiAd Workbenchの開始によって、広告予算の最低額が一気に当初の2万分の一の "50ドル"(約4,900円)にまで下がりました!!
そんなわけで個人開発者でも気軽に試せるようになったiAdですが、果たしてどれだけの成果が見込めるのでしょう!?
少し調べたところ、アメリカでいち早くiAd Workbenchを使って広告を出稿したという開発者が公開しているデータを発見しました。なかなか興味深いデータが公開されていたので一部データを紹介します。細かい内容は英語ですがコチラで読めます:

結論から言うと、一週間で$74.66を費やした結果、インプレッション数765,378回に対して1,885クリックあり、そのうちアプリがダウンロードされた回数は "ゼロ" だったそうです!ちなみにこのアプリは無料アプリだったとのこと。
76万回以上も人の目に触れるチャンスがあって、なんとか1800人ほどの人達にクリックしてもらう事は出来たものの、実際にその場でダウンロードする気になった人はたったの一人としていかなったという悲しい結果だったみたいです。
ただこのアプリ、「バトミントンの試合が見れる」という内容のアプリのようで、バトミントンがそこまでメジャーなスポーツではない以上、かなり人を選ぶアプリである事は否めません。なので、このデータだけでiAdでどれだけの成果を得る事が出来るかを判断するのは難しいです。

今回のデータはダウンロード数がゼロだったという事がインパクトが大き過ぎて、「iAdで広告を出す価値はない」という印象を生んでしまいそうですが、もう少しちゃんと掘り探って分析してみたいと思います。

まず、注目するべきは$74で大体76万回表示されたという点です。これはつまり、$1につき1万表示くらいされるという事です。今回のバトミントンアプリの広告のクリック率は0.25%と、そもそもかなり低い方だと思います。いくら広告がクリックされづらいとは言っても、それなりに興味をそそる広告であれば、1%くらいは見込めるはずなので。
つまり仮にクリック率を1%くらいまで高める事ができた場合、大体7600クリックは期待できる事になります。更にそこからダウンロードしてくれる人を何%確保できるかはアプリのアイコンやスクリーンショット、説明文次第でしょうから難しいところですが、低く見て1%と仮定した場合、76ダウンロードくらいはあっても良いのではないかと思います。
しかし無料アプリで76ダウンロードではまったく話になりません。仮にも有料アプリだとしても85円のアプリでは約4500円の利益にしかなりません。出稿費用の$74は日本円にすると大体7,200円なので、これでは完全に赤字です。せめて170円のアプリであれば9,000円の利益が出るので少しは黒字になるでしょうけど、果たして170円の価格のアプリが76ダウンロードに繋がるかどうかは不明です。

ちなみにiAd Workbenchは、ターゲティングをかなり細かくカスタマイズできるという利点があります。例えばゲームアプリにしか表示させない、というようなカテゴリを絞る事は勿論、使用デバイスの種類、性別、年齢、地域、好みの音楽や映画、ブックのジャンルなどまで細かく設定する事が出来ます。更に広告を表示させる曜日なんかも設定できます。
このようにターゲットを上手く絞れば、自分のアプリに興味を持ったユーザーに広告が届く確立が上がるので、クリック率やダウンロード率を向上させる事が期待できます。ここまで具体的にターゲットを絞れるというのはiAdならではの強みなので、上手く活用すればそれなりの成果が得られる可能性は十分に秘めているはずです。

結局のところ、たった一つのデータでは何とも言えないという結論なのですが、いずれデータが増えてくればちゃんとした評価を下す事ができるようになるのではないでしょうか?今後のiAdに注目です! 

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