【新刊】『誰でもKindle出版〜電子マンガ・絵本・画集・写真集の作り方!〜』をKindleストアで販売開始!
先日、Amazon Kindleストアで『誰でもKindle出版〜電子マンガ・絵本・画集・写真集の作り方!〜』という電子書籍を販売開始しました。これは、「Kindleで絵本を出版してみた!Kindle出版は本当に簡単か?大まかな手順と注意点まとめ!」で書ききれなかった、書籍データ(Kindle用フォーマット、MOBI形式ファイル)の作り方をかなり分かりやすくまとめたマニュアル本です。この本を購入された方は書籍データを簡単に作成できる「テンプレート」をダウンロードする事ができるので、プログラム知識がまったく無い方でも「漫画や絵本、画集、写真集」などを作ってKindleストアで出版できるようになります。
当初、ブログでサクっと解説しようとも考えたのですが、どうせなら凄く丁重で分かりやすいものを作って、チャレンジした人がしっかり形にできる物を書きたいという欲が出てきました。そこまで徹底してやるならば、むしろKindle本という形にして有料販売してもいいんじゃないかという気がしてきたのです。
実際、この本を書き上げるのに、3日はかかったと思うのですが、その他にテンプレートを作って、それに問題ないかのテストを何度も重ねたりするのに1〜2日、合計5日ほどは費やしたんじゃないかと思います。印刷本にすると40ページ近い分量になります(サンプル画像も沢山使っているので、文字だけなら半分の20ページくらいの本ですので、読むのにそんなに時間は取られないはずです。できるだけ短い時間で電子書籍を作れるようになる本にしたかったので、無闇に長くならないように出来るだけ必要最小限の情報に抑えたつもりです)。
しかし、それでも結構な分量になってしまったので、一般公開するブログのエントリーにしてはちょっと重過ぎると思い、本当に欲しい人、必要とする人が購入してくれればいいんじゃないかと考え、有料販売する事に決めました。作る側も、少しお金がかかった方が、そのお金を無駄にしない為に最後まで投げ出さずに頑張れるんじゃないでしょうか。
価格は申し訳ないですが800円と高めです...。Kindleストアで「Kindle出版」などで検索すると、Kindleで出版する為のノウハウ本が色々でききますが、大体100円〜200円くらいのものが多いようです。でもその多くは、「文章中心(リフロー型)」の本の作り方がほとんどで、画像中心の「漫画や絵本、画集、写真集」向けの開発本はまだそんなには無いんじゃないかと思います(あったらスミマセン!)。「固定レイアウト」を扱った画像中心の本を作るのはまたちょっと特殊で、注意点も多く、つまづきやすいポイントも沢山あるので、本書を読みながら作ればスムーズに本を形にできると思います!
余談になりますが、実はこの本、既に数日前からKindleストアで販売されているのですが、何も宣伝していない段階からポツポツ売れはじめているんですよね。それだけKindle本を作りたいという人がいるというのもあるのでしょうが、100円の本よりも8倍も高いこの本を選んで買ってくれる人がいる事からも、この情報を必要とする人にとっては払っても良いと思える価格なのではないでしょうか。(それにしても800円なんて未だかつてアプリでもつけた事のない価格なのに、こうやって何も宣伝しなくても売れるKindleストアって凄いな〜って改めて感じます。)
ただ800円はやっぱり人によっては凄く高いと感じるでしょう。実際、「固定レイアウト」で画像中心の本を作る方法はネットを漁ればそこそこ情報もあるはずなので、お金をかけずに自分で調べて頑張る事ができれば本当はそれがベストだと思います!トライ&エラーを繰り返してもめげずに頑張れる人、多少遠回りしても構わないという人はまずは自力で情報収集してみるのがいいと思います。
とりあえず、買うかどうかは別として、少し試し読みできるように「もくじ」と序盤の一部と「あとがき」をここに載せます:
【もくじ】
はじめに
・【このチュートリアルの目的と対象者】
第1章〜準備〜
・【テンプレートのダウンロード】
・【テンプレートの注意点】
・【ソフトウェアの準備】
・【画像の準備】
・【カバー画像の準備】
第2章〜テンプレート編〜
・【テンプレートの中身とスタイルの選択】
・【テンプレートのテスト】
・【画像をImagesフォルダに入れる】
・【OPFファイル】
・【metadataの編集】
・【manifestの編集】
・【spineの編集】
第3章〜最終確認〜
・【Kindle for Mac/Windowsでチェック】
・【Kindle for Macで表紙のキャッシュを消す方法】
・【確認ができたら...】
・【あとがき】
はじめに
Kindleストアで本を販売するためには、自前で書籍データを用意しなければいけません。Kindleでは独自のフォーマット『mobi形式』のファイルが必要とされます。
このチュートリアルはKindleで漫画、絵本、画集や写真集などといった、「画像」を中心としたKindle専用の『mobiファイル』の作り方に特化したものです。文章ベースの本を作るプロセスとは異なります。
まず、電子書籍のフォーマットには、レイアウトの方式に二通りの「型」があります。「リフロー型」と「固定レイアウト型」の二つです。
「リフロー型」は、文字のサイズやフォントの変更に合わせてページのレイアウトが自動的に変更するというものです。主に文字ベースの本でこのスタイルが使われています。画像を中心とした本でこのリフロー型の設定を使ってしまうと、画像も同じように勝手にレイアウトされてしまうため、思った通りに画像を表示させる事が難しくなります。本当は1ページに1枚づつ画像を表示させたいのに、1ページに2枚や3枚と、自動的に縮小された画像が並べられてしまうような現象が起こります。漫画や絵本、写真集などでこのような事が起こると、とても読みずらくなり、ユーザーエクスペリエンスが損なわれる事になるでしょう。これを回避する為に「固定レイアウト型」があります。
「固定レイアウト」は文字通り、画像の位置を固定してしまい、作者の意図通りにレイアウトを設定する事ができます。このチュートリアルではこの「固定レイアウト」での書籍の作り方について解説します。
【このチュートリアルの目的と対象者】
このチュートリアルの目的は、“誰もが簡単に画像中心の本を作成してKindleストアで配信できる形に仕上げられるようになる” 事です。Kindleストアで本を売る為に行わなければいけない、Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)へのアカウント登録の方法や、仕上がった本をAmazonへ送信(アップロード)する手順などについてはここでは触れませんので、大まかな流れはコチラのブログの記事を参考にしてください:
>> Kindleで絵本を出版してみた!Kindle出版は本当に簡単か?大まかな手順と注意点まとめ!
そして、ここでは電子書籍を作る上での基本的な知識や、意識するべきポイントなどについては解説するものの、プログラム部分の詳しい説明は省く事にします。そのために、基本的に簡単な手順に従って最小限の変更を加えるだけで自由にカスタマイズして自分の本を作る事の出来る「テンプレート」ファイルを用意しました。
これは、この「テンプレート」を使って本を自作する為のチュートリアルです。なので、本をカスタマイズする為に少しはプログラムをいじる必要性はあるものの、プログラムの知識がゼロの人でも問題ないレベルまでシンプル化しました。勿論、最低限は理解しておいた方が良いと思う理屈は説明します。ただ、電子書籍のフォーマットの構造など、深い部分までの解説は省きます。そこまで理解できる、もしくは理解 “したい” と思う人の為のチュートリアルではなく、プログラム知識が無いけど、プログラムを基礎から学ばずとも自分の書いた本をKindleで出版したい!という人向けのチュートリアルとお考えください。
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【あとがき】近年、電子書籍が一般普及しはじめているのは間違いないものの、市場としてはまだまだ発展途上と言えます。だからこそ、今がチャンスでもあるという考え方ができます。筆者は無名の絵本作家として、はじめてKindleストアで販売した絵本「マヤとカラス」を発表し、わずか一週間で「絵本・児童書」カテゴリ内の有料Top100の1位になる事が出来ました。こうやって無名の絵本作家が電子出版界の世界No.1と言われるAmazonのKindleストアで1位という結果を残せたという事はとても大きな功績だと思います。
誰にでも同じようにチャンスがあると思います。是非、皆さんも電子出版にチャレンジして頑張ってみてください!
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といった感じです!
つづきはKindle本でお読みください♪
そうそう、今回ダウンロード用に用意した物とまったく同じテンプレートを使って作成した、何年も前に描いた絵本「ズズのズッキーニ」もKindleストアで販売開始しています。本当は100円にしたかったのですが、オールカラーで表紙+24ページなので、3MBに抑える事が難しく、最低設定価格が200円になってしまいました。一応、サンプルもダウンロードして数ページ読めるので、テンプレートを使って横長の本(絵本・画集・写真集など)を作るとどんな感じになるかの参考にしてみてください。
ちなみに今回の『誰でもKindle出版』の表紙で漫画を読んでるのもズズです!この本の為に書き下ろしました!そしてよく見ると、読んでいる漫画は「鬼ベースボール」!(笑)
これも漫画用のストーリーはもう出来ていて、時間があれば書きたいんですけどね〜。きっとそのうち衝動的に描く事になると思いますので、気長にお待ちください(^^;;
何はともあれ、ここ約一週間でKindleストアに計3冊(厳密にはマヤとカラスの英語版も含めると4冊)の本を出版した事になります。これからもバンバン色々と出していきたいと思います!一段落したら、『誰でもKindle出版』の文字を中心とした本の作り方も書いてみたいです。でもここしばらく絵本やKindle関連で頑張り過ぎてアプリ開発の方に手が回っていなかったので、一旦そっちの溜まっていた作業に取りかからなければいけません(^^;;
一つは、アプリそのものではないのですが、「アプリ関係」で面白い企画が動きはじめています♪ これの締め切りがもう10日ほどしか無いので本気で頑張らなければいけません。
そんなわけでアプリ開発者として、そして絵本作家としてのリオ・リーバスを今後ともよろしくお願いします!!
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