電子書籍入門!その1 〜電子書籍のリフロー型と固定レイアウト型の違いを解説!〜
Kindleストアに続いてiBookstoreもはじまり、これから電子書籍を作ろうと考えるようになった人も多いと思います。そこで、これから作ろうと思っている方に、電子書籍を作る上でまず最初に理解しておきたい「レイアウトの型」について今日は解説します。電子書籍のレイアウトには2つの種類があります。
「リフロー型」と「固定レイアウト型」の二つです。
どちらが適切かは、どんな本を作りたいかで変わってきます。
まず『リフロー型』。
電子書籍には自由に文字の大きさやフォントを変更できる機能がありますが、早い話、これが出来る本は全てリフロー型の本です。小説やエッセイだったり、参考書だったり、読み物系は主にこのリフロー型である場合がほとんどです。文字の大きさの変更などに応じて、1ページに収まる文章の量が増えたり減ったりと、レイアウトが状況に応じて変化するというのがこのリフロー型の特徴です。ただし、カスタマイズ性に優れている反面、思い通りに「見せる」事は不可能になってしまいます。
文章だけの本であれば、あまり問題にはなりませんが、例えば、ある文章の直後に表示される挿絵があったとして、それを同じページの中で見て欲しいという事があったとします。読者がフォントや文字の大きさをカスタマイズする事で、その挿絵が出てくるページのレイアウトがズレて、挿絵は次のページになってしまう事が十分起こりえるのです。そのあたりを完全にコントロールしてこだわれないのがリフロー型の弱点です。
では『固定レイアウト型』はというと、完全に一つのページの中に表示する画像や文字の位置を固定してしまう方式です。これは主にマンガや絵本、画集や写真集だったり、画像を中心に扱う書籍に使われる事が多いレイアウト方式です。やはり絵を中心に本の流れが作られるタイプの本だと、勝手にレイアウトが変わられては作者の意図通りに読者が読む事が難しくなる為、それを避ける為にはレイアウトを固定するしか方法はありません。固定レイアウト型は作者がイメージした通りの形を保つ事が出来ますが、読者にとってはカスタマイズの自由性がなくなるという捉え方もできます。
どちらのレイアウトにも善し悪しはあるでしょうが、両方を選ぶという事はできないので、まずは自分の作品に最も適しているのはどちらのタイプなのかを判断する事からはじめましょう。
「リフロー型」で書籍を作りたいという方は、こちらの本を参考にしてみてください:
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「固定レイアウト型」で本を作りたいという方は:
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