消滅危機のハワイ語のキーボードまで用意しているiPhoneに感動した!
こんにちは!ハワイ育ちのアプリ開発者リオです☆
先日、iPhoneのキーボード設定をいじっていたら新しい発見がありました。それは「ハワイ語」のキーボードが存在するという事です!これは試してみなければ、と思いさっそくキーボードに加えてみました。
いざキーボードをハワイ語に切り替えてみるとこんな感じでした。
見た目は英語キーボードとほとんど変わりませんね。厳密には元々ハワイ語には文字がなく、音だけの言語だったので、ハワイ語の英語表記と言った感じですが、ハワイ語をアルファベットで書く時に必要な記号が2つある所が特徴です。一つはʻokina(オキナ)と言って、英語のアポストロフィに似ていますが、それを180度回転させた感じです。
・アポストロフィ:「’」
・オキナ:「ʻ」
これは難しく言えば正門破裂音というようです。説明しづらいのですが、Wikipediaによれば “閉じた声門が開放されて起こる破裂音”、だそうです。詳しくはWikipediaをご覧ください。
ハワイに行った事がある方なら確実に目にしているとは思うのですが、Hawaiiの正式な書き方はこのʻokinaを使った「Hawaiʻi」になります。元々のハワイアンの発音だと「ハヴァ・イ」と言います。ハワイの学校では小学校から中学くらいまで学校でハワイ語やハワイの歴史の授業が組み込まれているので、ハワイで育った人であればたいがい「ハワイ」ではなく「ハヴァイ」と発音する人が多いです。今度ハワイに行く機会のある方は空港内やワイキキなどで耳を澄ましてみてください。きっと何度も耳にするはずです。
その他にもオアフ島のOahuも正式にはOʻahuだったり、ʻokinaはハワイに行けば色々な所で見かける記号なのです。
ハワイ語の表記によく使われるもう一つの記号は長母音を表すkahakō(カハコー)です。伸びる音の上に線が引かれます。(*一般的にマクロンと知られているものと同じです)
カハコーの例はまさにkahakōが使ってくれているので分かりやすいですね!
有名な名前だとWaikiki(ワイキキ)でも使われています。正式に書くと「Waikīkī」になります。実際には発音的にも「ワイキーキー」と伸ばす感じなんですよね。こういう表記がある事で、どこでどの音を伸ばせばいいかが分かりやすくなるわけです。
僕が今回、ハワイ語のキーボードがある事が凄いと思ったのは、小さな島国のしかも消滅危機言語とされているハワイ語の為のキーボードがわざわざ専用に用意されていたという事です。どんなにマイナーであろうがそれを必要とする人がいる限りサポートするというアップルの姿勢は世界レベルの企業の中でもトップクラスだというのがよく分かります。
あまり使う機会はないとは言え、この先もハワイ語がiPhoneの中から消えない事を願います。
*実はハワイの歴史はなかなか面白いので、あまり詳しくない方は一度本などで読んでみる事をオススメします。僕は学校の授業で受けていた時は嫌々勉強していましたが、今となって振り返ってみると、面白い歴史だな〜と思うので、またちゃんと最初から勉強し直そうと考えています。
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