恐るべしデジタルネイティブ!1歳でタッチパネルを使いこなす娘に新たな時代の始りを感じた

8/24/2012 Leo Rivas(リオ・リーバス) 0 Comments

娘がはじめて自分の指でiPadの「ロック解除」が出来たのが生後10ヶ月の頃です。
その時の動画がこちらです。


そんな娘も今では13ヶ月。もう当たり前のようにタッチパネルを使いこなしています。これは昨夜の妻のブログでも使われた動画なのですが、この通り、一本の指でタッチし、それをドラッグして動かすという事まで出来てしまっています。




既にiPadのホームボタンを押して、そのままロックの解除を自分でしている所も何度か目撃しているので、起動の仕方も完全に理解しているようです。

タッチパネルの画面に映し出されたモノは、実際には触れられる物ではないので、感触すらありませんが、それを「触れるもの」と認識して実際に操る事ができてしまうほど1歳前後の子供の脳は柔軟であるという事です。

当然、僕達も子供の頃にテレビの画面の中の物が触れるんじゃないかと思って一度は触ってみた事でしょう。しかし、そこに何の反応もなく、ただのガラスの塊だと分かってしまうと、無闇に触る意味がないと学習してしまい、コレは「観るもの(触れないもの)」と認識したのです。

では画面を触れるようになった今の時代の子供達は、「触れるもの」と「触れないもの」の違いが分からなくなって混乱してしまうのではないかと思われますが、驚く事に1歳の時点でこの2つの違いまでもしっかりと理解できてしまっています。娘はiPadの画面は触れる事を知っているのでiPadの画面は触りますが、テレビの画面は触りません。「コレは観るもの」と理解しているようで、映し出されたものをじっと観ています。

ではiPadならなんでも触るのかというと、そうでもなく、YouTubeを流している時は画面に出てくるキャラクターなどを触ったりせず、じっと観ているだけなのです。そしてYouTubeの動画が終わって自動的にフルスクリーンから関連動画などが並ぶ画面に戻ると、すぐにスクロールやタップをして自分で適当な動画を選び、別の動画を見始めます。つまり、同じiPadの画面の中にある物でも、「触れるもの」と「触れない(観るだけのもの)」の区別もしっかり出来ているという事です。

このように、子供はどんなに早いうちからでも最新のテクノロジーに順応していく事が出来ます。

果たして本当にそれが子供にとって良い事なのかどうかはまた別の話になってしまいますが、少なくとも僕はこれからの時代を生きる子供達に、最新のテクノロジーに触れさせないというのは、ジャングルで生まれた子供に、狩りの仕方を教えてあげないのと同じ事だと思っています。テクノロジーを自在に扱うという事は今や現代人にとって生きていく大事な術の一つでもあるのです。それに触れさせないという事は、その子供にとっては不利な状況になり得ると考える事もできるでしょう。

例えば言語と同じように考えてみた場合、子供のうちからバイリガルに育ててあげれば、その子が大きくなってからその言語を覚える苦労をしなくて済みます。子供のうちなら自然に吸収して身に付けられる事を、大人になって頭で理解して覚えようとするのは非常に遠回りな事です。早い時期に身につけさせてあげる事が出来れば、後からその言語を覚える為に費やさなければいけない労力と時間を別の何かに使う事が出来るので、とても大きなアドバンテージとなります。

人類も今までそうやってきたからこそ、知識の上に新しい知識を重ねて更なる進化を遂げる事ができたわけです。皆が皆、同じスタート地点から初めていたら、行き着く所には限界があるので、次のステップへは進めません。

なので今の子供達は僕達よりも更に有利な時点からのスタートを切る事で、次の時代を築き上げてくれるのでしょう。空気を吸うのと同じくらい当たり前のようにタッチパネルを扱う娘の姿を見て、新たな時代のはじまりを感じたような気がします。

ただ、これだけ言っておきならが、僕自身はそこまでテクノロジー推奨派というわけでもありません。どちらかというと、人生にはそんな物よりもよっぽど大切な事があるという事をいち早く理解して欲しいからこそ、早いうちから触れさせている部分もあるわけです。

ただの平な画面の中の存在しない物を動かせるようになる事も、時代がその方向に進んでいる以上は欠かせない能力ですが、同時に、実在する物にも沢山触れさせてあげる事が親の使命でもあると思っています。

この夏は新潟の山で娘と一緒に土をほじくり芋を採ったり、田んぼのカエルや畑のバッタを捕まえて触ったり、星空の下でキャンプをしたり、海に入ったりもしました。自然とふれあう事からも沢山の事を感じとって刺激を受けてくれたに違いありません。

これからも自然とテクノロジーの両方にバランス良く触れさせてあげられるような環境で育ててあげられたらなと思います。今後の娘の成長が本当に楽しみです。

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