アプリ無料SALEのデータを公開!短期セールと長期セールの違いを比較

7/20/2012 Leo Rivas(リオ・リーバス) 0 Comments

おかげさまでFusionCalc+のサマーセールは大盛況となりました!一週間の無料期間中だけで合計6万2802ダウンロードです!最高順位は無料総合6位、仕事効率化1位でした。ダウンロードしてくれた皆様、そしてダウンロードを勧めてくれた皆様に心より感謝です!今回はとにかく少しでも多くの人に知ってもらいたいという想いで行ったセールなので、希望通り沢山の人達に知れ渡ってくれてとても嬉しいです!
今回のダウンロード数も含めると今日の時点で、FusionCalcシリーズは累計28万7369ダウンロードになりました!30万まであと少し!とは言え、App Storeでは30万でもまだまだ少ない数字なので、もっともっと上を目指して頑張りたいと思います。


さて、ただの数字の公開ではつまらないので、今回は以前行った旧バージョンのFusionCalcを無料化した時のデータと今回のデータを比較してみようと思います。主な違いは、以前の無料セールは1日限定だったのに対して、今回は1週間と長めなセールだったという事です。
今回、1週間という長めの期間の無料セールを試した理由は単純に今までにやった事が無かったからです。どうせ無料セールをやるのなら、何か今までと違った事をして、どういう効果に繋がるか実験してみた方が意味があると思ったからです。セールの盛り上がりのピークはどこか、勢いはどれだけ継続するだろうか、など、一日だけでは見えてこないデータが得られるだろうと思いました。

前回の(旧FusionCalcの)無料セールを行ったのは1月11日です。
この時は1日の無料化で1万3662ダウンロードありました。数的には今回のピーク時(初日)のダウンロード数が2倍近く多かったので、爆発的な盛り上がりだったとは言えないのですが、結果としてはセール後、有料に戻っても販売数が伸び、無料版の方にも新規のユーザーが流れてくれたおかげで、その月は前月の4倍の収益になりました。
今月はまだ終わっていないので、確定した数字はまだ出せませんが、セール直後の今の状態では普段の約1.5倍といった感じです。基本的には特別な事が起きない限り普通はピークからどんどん落ち着いていくものなので、1.5倍くらいのまま落ち着く感じでほぼ間違いないでしょう。
つまり、結果としては今回の方がより多くダウンロードしてもらえたとはいえ、セール後の勢いとしては前回の方が大きかったという事になります。早い話、ランキングの変動も激しく、毎日のように話題のアプリが登場するApp Storeでは、セール期間が長いと、終わる頃には既に話題性も盛り上がりもピークを過ぎている可能性が高く、その後の展開に繋げにくくなってしまうという事です。(盛り上がりの規模がこの10倍とかだったらまた別の話なのかもしれませんが)

短期セールと長期セールのメリット・デメリットをまとめると:

【短期間セールのメリット・デメリット】
24時間という短い時間で盛り上がりさえすれば、有料に戻した後もしばらく勢いが継続し続け、収益UPに繋がりやすい。デメリットは24時間以内に盛り上がらなければそのまま不発に終わり、あまり意味のないセールで終わってしまう。(1日限定と宣言しなければ、好きなだけ伸ばす事も可能ですが、「1日限定」はセールを一気に盛り上げるための売り文句でもあるので、宣言する事もそれなりの意味があります)

【長期間セールのメリット・デメリット】
仮に最初にいきなり火がつかなくても、セール期間中のどこかで火がつけば盛り上がる可能性が残っている。言ってみればチャンスが広がるという事。デメリットは、長くやっても不発で終わった場合、それだけ長く時間を無駄にしてしまう事。あとはセール中に盛り上がりのピークが過ぎてしまうと、有料に戻した後の効果がそこまで期待できない事。

ではセールの適切な期間はどれくらいなのか?
たった2つのデータから「これだ!」という答えを出すのは難しいのですが、なんとなく参考にはなるかもしれません。

今回のFusionCalcの一週間のダウンロード数を並べて見てみるとこんなかんじです:
1日目:24064
2日目:15437
3日目:9321
4日目:6271
5日目:3338
6日目:2088
7日目:2283

ランキングの動きも含めたグラフを作りました:
(青がダウンロード数、緑が無料総合ランキングの順位)














ダウンロード数のピークが初日で、その後はズルズル落ちていく一方です。初日のダウンロード数の影響で2日目はランキングで最高6位まで上がりましたが、その日の夜には8位にまで落ちています。ダウンロード数的にもランキング的にも4日目以降ハイペースで落ち始め6日目にはあっという間に108位と、トップ100から姿を消すまでのところに落ちます。ここまで来たらもう完全に勢いは死んだと言えるでしょう。今回の例を見る限りだと、セール後に少しでも収益UPへ繋げる事が目的であったならば、恐らく2~3日目あたりでセールを打ち切るのがタイミング的には丁度良かったんじゃないかと思います。勿論、今回は最初から1週間のセールをするつもりで宣言したので早めに打ち切る気はまったくありませんでしたが、今後は最初から2~3日を目安にセールを計画するのがバランス的にベストなのかもと思いました。
結論としては、セール期間は目的次第で考えるべきでしょう。無料でもとにかく多くダウンロードしてもらって大勢に知ってもらう事が目的であるなら、勢いがある限り長くセールを続けた方がいいでしょうし、勢いを利用して有料のダウンロードを伸ばす事が目的ならば、短期の方が上手くいく可能性が高いかもしれません。

セールという手段は(とくにお金のない)個人デベロッパーにとっては数少ない宣伝方法の一つです。勿論、セール情報としてメディアに取り上げて貰えたり、Twitterなどで広がらなければまったく知られる術はありませんので、半分以上は運任せでもあります。なのでそれなりのリスクを伴う事になりますが、上手くいく時のリターンは大きく、まさにハイリスク・ハイリターンな投資のようなものです。当然、やる時はそれなりの失敗を覚悟の上で行うようにしましょう。

今後はもう少し積極的に無料セールを行って少しづつユーザー数を増やしていきたいと考えています。今回の無料セールを見逃してしまった方は次の機会を見逃さないためにもTwitterアカウント@StudioLoupeをフォローしておくと情報を逃さずに済むはずです!FusionCalcはiPhone版iPad版、共に広告付きの無料版もあるので、次の無料セールまではそちらの方をお使い頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします!

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