iBookstoreで本を販売する為に必要な事

1/20/2012 Leo Rivas(リオ・リーバス) 15 Comments

本日、iBooks2と、その書籍を簡単に作成できるiBooks Authorがリリースされました。
この発表で、多くの人達が個人出版の敷居がグンと下がったと思ったに違いありません。
僕も絵本作家を目指す者として、とにかく試してみたいという気持ちが先走り、
さっそく試しに登録をしてみようと試みました。

結論から言うと、iBookストアで本を販売するとなると、なかなかハードルは高い感じです。
少なくともApp Storeでアプリを販売するよりも初期費用が多くかかってしまいます。

まず、デベロッパー登録自体は無料です。ここがiOSデベロッパー登録との大きな違いです。
App Storeでアプリを販売する為には年間99ドル(8400円)を払う必要がありますが、その間はいくつでもアプリをリリースする事が出来ます。
iBooksの場合、アカウント登録をするのにも、本をストアに並べる事そのものにも費用はかからないのですが、本を出版する為にISBNコードというものを取得しなければなりません。
このISBNコードを手に入れる為にお金がかかります。
(ISBNはこちらで買う事ができます。*日本での購入はこちらのようです:http://www.isbn-center.jp/
問題は、一つの本につき、別のISBNが必要なので、本を出版する度にお金がかかるという事です。
ISBNは一つだけ買うと$125もします。この時点で既にApp Storeでアプリを販売するより高いのです。
App Storeであれば、$99でブックカテゴリーで何本リリースしてもそれ以上かかりませんが、iBooksだと一冊のリリースで$125の費用がかかります。
ただし、ISBNはまとめ買いするとだいぶお得になり、例えば100個まとめ買いすれば$575ですむので、1本$5.75とかなり安く抑える事が可能になります。
なので、例えば10人くらいでお金を出し合って100個をまとめ買いして10個づつ分けるような事さえ出来れば、初期費用を極力小さくする事もできます。本を出版したいという同士さえ集める事が出来れば、App Storeよりも安くする事も可能という考え方も出来ます。

とりあえず費用の話はそのくらいで、次は手続きです。
まだ僕もちゃんと進めていないので具体的な事は書けませんが、
現段階で分かった事は、アカウントは2種類あり、最初に登録する時に有料販売アカウントか、無料配信アカウントを選ぶ事になります。
無料配信のみだと、登録のプロセスが楽な上に、ISBNコードを取得する必要もないので、色々と面倒は省けます。
ただし、注意しなければいけないのは、最初に無料配信のみのアカウントを選んでしまうと、後から有料販売アカウントに変更できないという事です。
有料販売アカウントでも無料配信はできるので、いつかは有料で出すかもしれないと考えている方は、最初から有料販売用のアカウントで申し込む事をおすすめします。

もう一つの注意点は、既にApp StoreやiTunesなどでアプリや音楽を配信する為に使っているApple IDは使えないという点です。
ストアごとに別のApple IDを作って、別のアカウントとして登録しなければいけない面倒があります。
なので、有料で販売する場合、契約やらTax関係などの手続きを最初からやり直さなければなりません。
既になんらかのデベロッパーであるからと言って、手続きが省かれるという事はないようです。

iBooks Authorの公開によって、確実に本を作るプロセスそのものは相当楽になったと言えますが、販売となるとなかなかハードルが高いのは変わらないみたいですね。

とりあえず僕もこれから登録してみて、まずは無料で何かリリースしてみようと思います。

15 件のコメント:

  1. 僕も無料で作ってみたのですが。。。その後、どうやったらいいのか、わかりません。とりあえずiTuner Producerからアップ完了みたいなメッセージはでたのですが。。

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  2. 僕も無料で公開しようと、作成したのですが、iTunes Producerでアップできたようなメッセージがでたけど、iTunes Storeには反映されていないです。どうすれば無料でiBookを配信するにはどうしたらいいか、分かれば教えて下さい。

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  3. もしもアップロード完了したのであれば、恐らく現在Apple側で審査をしているのではないでしょうか?
    iPhoneアプリの場合でも同じく、ストアに並ぶ前に、数日から1週間ほどの審査期間があります。ブックの場合はどのくらいかかるものなのか、まだ情報が無いに等しいので、分かりませんが、審査が通っても通らなくても、必ずAppleからのメールがくるはずなので、とりあえず少し待ってみると良いと思いますよ!

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  4. すぐにストアに反映されるものでは無いはずなので、少し待つしかないと思います。
    本に関してAppleがどこまでチェックをするのか分かりませんが、もしも内容を一つ一つ読んでチェックするのであれば、他にも世界中から多くの本が殺到しているでしょうし、それなりに時間はかかるかもしれません。
    僕も近々アップする予定なので、何か分かったら報告します!

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  5. ありがとうございます!色々しらべると、そもそもiTunes Producerで言語設定が日本語はないのです。僕はそれを英語を選択しましたが、中身は日本語なので、審査自体スルーされるでしょうね。。。

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  6. 小倉さま
    もしかしたら日本語だと審査が通らないという可能性もあるのですね。でも前例がないので、とりあえず出してみて通るかどうか実験してみなければ答えは出ませんよね。もしよろしければ、結果が分かったら教えてください!こちらも引き続き、新しい事が分かればブログで更新していきます!

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  7. はじめまして。
    お載せになっているISBNの販売ページの登録についてですが、住所でStateの欄がアメリカの州以外選択できないのですが、studioloupe様はどうされましたか?
    よろしくお願いします。

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  8. はじめまして吉田様。
    実は僕は最初は無料から試そうと考えていたので、ISBNはまだ購入していないのですが、調べてみたところ、日本国内からの購入はこちらのサイトからになるようです: http://www.isbn-center.jp/
    他にも探せば安く購入できそうなサイトもあるそうなのですが、正式なサイト以外を僕からは紹介できないので、上のサイトからの購入が一番安全だと思います。
    ただ、一つ注意して欲しいのは、iBookstoreではまだ日本語の本はリリースできないかもしれないという情報が流れているため、この件がはっきりするまでISBNの購入は待った方が良いかもしれません。既に本の公開の手続きを済ませた方もいるので、近々結果が出てくるのではないかと思います。

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  11. はじめまして。
    もし有料で始めようとした場合、USの口座なども必要となるのでしょうか?
    もしご存知でしたらお願いします。

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  12. はじめまして!
    お金を振り込んでもらう為の口座という事ですよね?それは日本の銀行口座で大丈夫です!
    問題は。今のところ日本のiBookstoreがまだ有料の本を扱っていないようなんですよね。なので、例えばアメリカなどのストアで販売して売れた物に対してはお金は振り込まれるはずですが、日本でも売れるようになるまでは、日本人のお客さんに本を買ってもらう事は難しそうです。

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  13. あ、そうですか、日本の口座で大丈夫なんですね。
    iTunesのUSストアのアカウントは持っていて使っているのですが、USの口座やクレジットカードは持っていないのでどうしたら良いのか分からずにいました。ありがとうございます。とりあえず頑張って英語でbookを作ってアメリカ人の友達にproof reading してもらおうと考えています。
    その際、アカウントはまた普段音楽やアプリを購入に使っているものではなく、新たに作らないとダメですか?

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  14. asanoさま、
    返事が遅れてしまって申し訳ありません。アカウントは他にアプリ販売や音楽配信など、Appleを通して何か販売をしていないのであれば、普段音楽やアプリを購入しているのと同じアカウントでも大丈夫です!

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  15. [...] iBookstoreで本を販売する為に必要な事(via スタジオルーペ開発者日記) 本日、iBooks2と、その書籍を簡単に作成できるiBooks Authorがリリースされました。 この発表で、多くの人達が個人出版の敷居がグンと下がったと思ったに違いありません。 僕も絵本作家を …[1] iOS Focus [...]

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