iBookstoreで本を販売する為に必要な事
本日、
iBooks2と、その書籍を簡単に作成できる
iBooks Authorがリリースされました。
この発表で、多くの人達が個人出版の敷居がグンと下がったと思ったに違いありません。
僕も絵本作家を目指す者として、とにかく試してみたいという気持ちが先走り、
さっそく試しに登録をしてみようと試みました。
結論から言うと、iBookストアで本を販売するとなると、なかなかハードルは高い感じです。
少なくともApp Storeでアプリを販売するよりも初期費用が多くかかってしまいます。
まず、デベロッパー登録自体は無料です。ここがiOSデベロッパー登録との大きな違いです。
App Storeでアプリを販売する為には年間99ドル(8400円)を払う必要がありますが、その間はいくつでもアプリをリリースする事が出来ます。
iBooksの場合、アカウント登録をするのにも、本をストアに並べる事そのものにも費用はかからないのですが、本を出版する為にISBNコードというものを取得しなければなりません。
このISBNコードを手に入れる為にお金がかかります。
(ISBNは
こちらで買う事ができます。*日本での購入はこちらのようです:
http://www.isbn-center.jp/)
問題は、一つの本につき、別のISBNが必要なので、本を出版する度にお金がかかるという事です。
ISBNは一つだけ買うと$125もします。この時点で既にApp Storeでアプリを販売するより高いのです。
App Storeであれば、$99でブックカテゴリーで何本リリースしてもそれ以上かかりませんが、iBooksだと一冊のリリースで$125の費用がかかります。
ただし、ISBNはまとめ買いするとだいぶお得になり、例えば100個まとめ買いすれば$575ですむので、1本$5.75とかなり安く抑える事が可能になります。
なので、例えば10人くらいでお金を出し合って100個をまとめ買いして10個づつ分けるような事さえ出来れば、初期費用を極力小さくする事もできます。本を出版したいという同士さえ集める事が出来れば、App Storeよりも安くする事も可能という考え方も出来ます。
とりあえず費用の話はそのくらいで、次は手続きです。
まだ僕もちゃんと進めていないので具体的な事は書けませんが、
現段階で分かった事は、アカウントは2種類あり、最初に登録する時に有料販売アカウントか、無料配信アカウントを選ぶ事になります。
無料配信のみだと、登録のプロセスが楽な上に、ISBNコードを取得する必要もないので、色々と面倒は省けます。
ただし、注意しなければいけないのは、最初に無料配信のみのアカウントを選んでしまうと、後から有料販売アカウントに変更できないという事です。
有料販売アカウントでも無料配信はできるので、いつかは有料で出すかもしれないと考えている方は、最初から有料販売用のアカウントで申し込む事をおすすめします。
もう一つの注意点は、既にApp StoreやiTunesなどでアプリや音楽を配信する為に使っているApple IDは使えないという点です。
ストアごとに別のApple IDを作って、別のアカウントとして登録しなければいけない面倒があります。
なので、有料で販売する場合、契約やらTax関係などの手続きを最初からやり直さなければなりません。
既になんらかのデベロッパーであるからと言って、手続きが省かれるという事はないようです。
iBooks Authorの公開によって、確実に本を作るプロセスそのものは相当楽になったと言えますが、販売となるとなかなかハードルが高いのは変わらないみたいですね。
とりあえず僕もこれから登録してみて、まずは無料で何かリリースしてみようと思います。
http://www.studioloupe.com/2012/01/ibookstore.html?m=0iBookstoreで本を販売する為に必要な事
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