【SUSOKU】が【SUDOKU】の商標権侵害の疑いをかけられた件について
今朝、Appleからメールが届いきました。その内容は、ニコリがアプリ「SUSOKU」に対して商標権の侵害を訴えているというものでした。
Appleはあくまで仲介者という立場で、「相手の連絡先を教えるので後は当事者同士で解決してくれ」、「5日以内に問題が解決したという報告がなければ、アップル側で勝手にアプリ配信停止の処置を取る可能性がある」、
といった内容でした。
Appleからのメールには具体的な内容は書かれていなかったので、
とにかくまずはニコリの担当者にメールを送りました。
電話番号もあったので、そちらの方が手っ取り早いとも思いましたが、
電話だとやり取りが何も残らない為、メールで連絡する事にしました。
こちらが送ったメールの内容は、
「申し立てについての詳しい内容を教えて欲しい」、
「SUSOKUという名前がSUDOKUに似ている事に対しての申し立てなのであれば、App Storeに星の数だけある他のSUDOKUアプリは何故問題ないのか」
この2点です。
返事を待つ間、Twitter上で色々なアドバイスを頂きました。
似名称に対しての訴えではないかという意見もありました。
「面白い恋人」問題みたいなものですね。確かに可能性はありますね。
ありがたい事に、今日たまたま顧問弁理士と会う予定があった、つみネコの@suzumusiさんがこの件に関して聞いてくれました。その回答がとても参考になります:
呼称類似で4音中の1音で母音が同じというのは判断が微妙だそうです。数独と数束だと違いである「ドとソ」の子音が近いかどうかポイントとの事。後で子音同士が近いか遠いかを教えてもらいますね。
なかなか専門的な話で複雑ですね。
文字だけではなく、「響き」も重要という事なのでしょう。
とても為になる情報です!
さて、今回の件で分かった事は、訴えられた側は自動的に弱い立場になるという事です。
相手がアップルに申し立てをした時点で、自動的にこちらが悪者として扱われ、
一方的に不利な条件を押し付けられるわけです。5日以内に問題が解決できない場合、アプリの配信停止をされてしまうのですから。
こういう問題については以前少しリサーチしていたため、起こりえるシナリオはいくつか想定していました。
(1)話し合いの結果、和解。どちらもノーダメージで解決。
(2)相手の要望を100%飲み込み、事を荒立てず解決。
(3)相手の言い分が納得できないので反論。5日以内に決着がつかない。この場合は更に2つの可能性に別れます。
(A)こちら側のアプリが強制的に配信停止になって終了というケース。
(B)こちらからもアップルに申し立てをして反撃する。この場合、喧嘩両成敗であちらのアプリも配信停止になる事もある。結果、どちらも痛い目に合う。
アップルは面倒な事には巻き込まれたくないというスタンスなので、問題が大きくなるようだったら一度両方とも配信停止にして、解決したら戻ってこいという行動に出る事もあるようです。勿論、必ずそうなるとも限らないそうですが、そういう事例もあるそうなので、多少こちらも強気の姿勢を見せる事で相手が引く可能性もあるという事です。訴える側にもそれなりのリスクがあるという事は知っておいて損はないかも。
さて、今回のこの件に関しての結末ですが、
全ては相手側の単なる「見間違い」だったというオチです。
SOSOKUをSUDOKUと見間違えました、ごめんなさい、と逆に謝られる結果になりました。
人騒がせな話ですが、SUDOKUの名前をもじっている事も事実なので、多少仕方ないですね。
なんにしても大きな問題にならずにすんで良かったです。
名前一つ付けるのもかなり慎重にならないといけませんね。
情報公開、有難いです。
返信削除お疲れ様でした。