iAdとAdMobの依頼数の大きな違いについて考えてみた
iAdに対応した「Fusion Calculator Lite」の全世界配信を開始して早くも10日以上経ちました。その間、旅行に行っていたため、あまり深く数字と向き合う事が出来なかったのですが、戻ってじっくり見てみると、少し不思議な事に気付きました。
本題に入る前に、Fusion Calculator Liteでの広告の扱い方に関してざっと説明しますと、今回、iAd対応の無料版を出したものの、まだiAd自体の世界配信は始まる気配がなかった為、とりあえずiAdが表示されない場合にのみ、AdMob広告が代わりに表示されるように作る事にしました。
その理由ですが、一つは「まったく広告が表示されない=収入ゼロ」という大きなリスクです。
もう一つは、もともと最初に広告が無い状態が続き、ある時から突然iAdがスタートする事によって、「前まで広告がなくて最高だったのに、急に広告が出たから☆1」などと言ったレビューを書かれるリスクを恐れた為です。最初から広告がある事が当たり前だと思ってもらえれば、あとから文句を言われる事もないと思い、とりあえずiAdの穴埋めとしてAdMobを入れる事にしました。
そんなわけで、現在、アメリカと英国を除いた国ではほぼ100%の確率でiAdでは無くAdMob広告が表示されているはずです。本題はここからです。
iAdとAdMobのデータを見比べていて、リクエスト数(依頼数)があまりにも違い過ぎるという点に気付きました。依頼数とは、アプリが起動され、広告表示を依頼された回数です。つまり、実際に広告が表示されるかどうかは別として、起動さえされればまずiAd広告が依頼され、依頼数のカウントが入ります。ただ、もしも広告枠を埋める広告が表示されない場合、今度はAdMobに対して依頼を送り、カウントが取られます。
現段階でのiAdのFill Rate(表示率:依頼に対して実際に広告が埋まった%)は全世界で1%未満です。つまり、iAd広告の依頼に対して、99%は要求に答えられていない事になり、自動的にAdMob広告の依頼へと切り替わっている事になります。
となると、本来ならばiAdの依頼数とAdMobの依頼数はほぼ同じくらいであるはずにも関わらず、実際はiAdの依頼数の方がAdMobよりも約10倍多いのです。
ここで考えられる事は色々あると思いますが、この先は僕の勝手な推測になります。
僕はiAdが開始されてからは米国にも英国にも行っていないので、実際のiAdが表示されているのを自分の目で見た事はありませんが、聞くところによるとiAdは30秒に一度リフレッシュされるという話があります。恐らく30秒に一度、別の広告を表示しようと、新たな依頼が発生するのです。この時、依頼数のカウントも1つ増えているのではないか、という推測です。
試しにAdMob広告の方を表示させたまま3分ほど放置しましたが、広告が切り替わる様子はありませんでした。恐らくAdMobは一度広告が表示されると、ずっと同じ広告を表示し続ける仕組みなのかもしれません。しかし、裏では30秒に一度、iAdが依頼を出し続けている、と考えればiAdの依頼数の方が断然多い事も納得できます。この推理が正しいかどうかは分かりませんが、自分でテストをした限りでは、ネット環境さえある状況の中ではほとんどの確率でしっかりAdMobが表示されているため、1/10の確率でしか表示されていないようには思えず、この結論に辿り着きました。
では、もしこの推測が正しかった場合、どんな事が期待できるのかも考えてみました。
iAdはインプレッション(表示)毎にも報酬が発生する仕組みです。という事は、ちゃんと表示さえされる広告の数さえ集まれば、アプリを起動されている間は30秒毎にインプレッション分の報酬が貰える可能性があるという事になります。これは長く使って貰えれば貰うほど報酬も多くなると言う事なので、開発者としては嬉しい限りです。
さて、これが本当に正しいかどうかの保証はありませんが、とにかくまずはiAdの世界配信と十分の数の広告主が集まる事を祈るしかありませんね。期待は大きいです。
確かにそうですね。起動時間が長いアプリなら、仮にクリックされなくてもそれなりの報酬が期待できそうですよね。目覚まし時計とか凄そう(笑)
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