「フュージョン計算機」お詫びとお知らせ

8/20/2010 Leo Rivas(リオ・リーバス) 0 Comments

昨日「フュージョン計算機(iPhone版)」のv1.6がリリースされました。
今回の主な変更点は特に要望が多かった「+/-」と「%」ボタンの追加、そしてボタンをクリックした時の「音」の追加です。
ですが申し訳ない事に、「%」ボタンに問題がありました。
本来ならば、例えば「100+10%」と入力した時に、答えは「110」と出なければいけないのですが、
「100.1」と出てしまいます。
これは既に修正したバージョン(1.6.1)を提出済みなので、一週間ほどで正常に機能するバージョンがリリースされるはずです。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

『原因』
ここからは言い訳に過ぎないのですが、一応どうしてこのような事が起きてしまったかの理由も書きます。ソフトウェアのアップデートは非常にデリケートな作業の為、中身を書き換える(加える)時は常に以前のバージョンのバックアップをとる事にしています。
今回、本当に単純に僕の不注意で、作りかけの最中のバックアップの方を間違えて提出してしまったのです。フュージョン計算機はiPhone版以外にiPad版の方もほぼ同時進行で取り組んでいる為、色々とゴチャゴチャし初めきて、このような些細なミスを犯してしまいました。一番気を抜いてはいけないサブミット前の段階でこのような事が起きてしまった事、深く反省しています。今後このような事が起こらないように気をつけます。本当にすみませんでした。

『微妙な名称変更について』
iPhone版のv.1.6から「フュージョン計算機mini」ではなく、ただの「フュージョン計算機」になりました。逆にiPad版の方はv1.6から「Fusion Calculator for iPad」に変わります。
その理由ですが、当初と立場が逆転してしまった為です。もともとiPad版を最初に作った事もあり、そしてiPhone版はどちらかと言えば「Lite版」に近い感覚(体験版のような)つもりで出した為、「mini」と名付けました。本来の目的はiPhone版を安く試してもらってiPad版を購入してもらうという流れを作るものでした。しかし、結果的にiPhone版の方が5~6倍も多く売れ、圧倒的にユーザー数が多くなってしまいました。そしてiPhone版もiPad版と同じように強化していく事になった為、「mini」を付ける事で「体験版」ぽいイメージを残すのはどうかと考えるようになりました。
そんなわけで、名前から「mini」を外す事を決定したのです。iPad版と同じ名前では区別が付かなくなる為、iPad版には「for iPad」を付け足す事にしました。
今後も両バージョン、同等にバージョンアップを重ね、より良い製品にしていきたいと思っています。

『値段の変更について』
最後に値段についてです。これも迷った結果なのですが、iPhone版、iPad版、両方とも値上げします。実はiPad版は既に今日から450円に変更されました。iPhone版はv1.6.1が出るまで現在の価格(230円)をキープし、アップデートがリリースされるタイミングで350円に変更する予定です。
iPhone版を体験版という位置付けでは無く、今後も一つの製品としてクオリティーを高めていきたいという気持ちを込めて、350円にする事にしました。
その代わりに無料の「Lite版」を出します。厳密にはアメリカで既に先行リリースされています。日本ではiAdが開始するタイミングでリリースを予定していますが、まだいつになるかは分かりません。
無料版をどこまで有料版に近付けるかもまだ検討中です。
これからも多くの人達に「フュージョン計算機」を使ってもらえるように頑張りたいと思います。

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iAd導入前の注意点と今後への期待

8/13/2010 Leo Rivas(リオ・リーバス) 3 Comments

iAdが米国限定で始まって1ヶ月以上が経ちました。
日本ではいつ始まるか、まだ正式発表が無い状態が続いていますが、
世界各地で少しづつ表示され始めたという噂も流れてきているので、
日本でも近々動きがあってもおかしくないかもしれませんね。
そんなわけで、既に前から準備をしている開発者の方は多いと思いますが、
様子を見ていてまだこれからと言う人達もいると思うので、少し注意点を書いておきます。

iAdの導入自体はとてもシンプルで簡単です。これはあまり詳しく書く事でも無いかもしれません。
ただ、リジェクトされない為に忘れてはいけない事は、広告が表示されない時(ネット接続が出来ない場合など)に、広告枠は隠さなければいけません。要するに、画面上に空っぽのバナーが表示されっぱなしの状態はアウトという事ですね。広告枠が埋まった時だけ自動的に隠れていたバナーが出てくるように作らなければいけないと言う事です。
自分もこれをやらないで一回目リジェクトされました(笑)

もう一つの注意点は30秒ルールです。
まず広告で報酬が発生する仕組みを簡単に説明しますと、iAdはインプレッション(表示)だけでも報酬が発生します。現在、平均で約0.5セントくらいですかね。もし広告がクリックされ、広告の中身を見てもらえれば、$1〜2くらい発生します。では30秒ルールは何かというと、インプレッションの報酬が発生するまでに広告が表示されていなければならない時間です。つまり、そのアプリが起動して30秒以内に終了されてしまうアプリだったり、広告が表示されている画面がすぐ飛ばされてしまう作りのアプリだったりすると、インプレッション報酬が発生しない可能性が高いと言えます。なので、ただ起動してもらえれば報酬が発生するほど単純でもなさそうです。勿論、クリック報酬だけを狙うのであれば30秒ルールは関係ありません。でも今の所はまだ広告の種類が少な過ぎて、一度ほかのアプリで見た広告をまたクリックしてもらう可能性は低いため、相当なユーザー数を確保できない限り、現実的に厳しいと思います。

最後の注意点は、Fill Rateの低さです。
これは今後増えていく事を期待するしかないのですが、現段階ではまだ全てのアプリの広告枠を埋め尽くすほどの広告の量がありません。つまりRequest数(ネット接続環境がある状態でアプリが起動された回数)に対して、その広告枠を埋めるFill Rate(広告が実際に表示される率)が非常に低いのです。あくまで僕のデータですが、この2週間の平均で約25%です。
大体4回のリクエストに対して1回表示される感覚です。50%以上あるというデベロッパーもいます。他にもiAdが表示されるアプリを2つ出していて、極端に片方のFill Rateの方が高いというデベロッパーの話も聞きました。なのでアプリによって結果は全然違うようです。そのへんの仕組みはまったく非公開なので、なんとも言えない部分ですが、低くて25%くらいと考えるのが良いかもしれません。
iAdはまだまだ発展途上という事だけは意識しておいた方が良いでしょう。

ただポテンシャルは十分あると思いますし、個人的にもiAdの可能性には凄く期待しています。有料アプリを売るという事は本当に大変な事なので、無料アプリでもデベロッパーがしっかり稼げる状況が生まれれば、ユーザーもデベロッパーも満足できるバランスのとれた市場になると思います。

iAdの真価が問われるのは世界的に配信が開始されてからでしょうね。
いつになるかは不明ですが、秋までには何か大きな動きがあるのではないでしょうか?
期待するしかありませんね。

【追加注意点】
書き忘れた注意点をいくつかご報告頂いたので追加しました。

*スクリーンショットにテスト用バナーが含まれてはいけない。(from @shiokenさん)
確かにこれで僕も一度リジェクトされました。厳密にはアップデート版です。一度目はテストバナー込みで通ったのですが、アップデート版も同じように出したら外せと言われました。意外とこういう部分でつまずいてリリースが遅れる事もあるので注意したい所ですね。

*iAdフレームワークはiOS4.0以降のみ対応( from @sekine_sanさん)
早い話、OS4.0より前のままの人達は使えなくなります。
新作はともかく、前からあるアプリをアップデートでiAdを導入した場合、OSを4.0にアップデートしていないユーザーを完全に切り捨ててしまう事になるので、なるべくアップデートでiAdを導入するのは控えた方が無難かもしれませんね。

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AppStoreで紹介してもらう為のヒント

8/04/2010 Leo Rivas(リオ・リーバス) 2 Comments

AppStoreの「おすすめ」で紹介してもらうのはとてもハードルが高く、
ランダムでは無いにせよ、運の要素もかなり大きいと思います。
幸い、スタジオルーペの作品もこれまでに何度か紹介してもらえましたが、
選ばれる為の基準やタイミングなどは未だによく分かっていません。

しかし、少しでも確率を上げる為に出来る事がいくつかあります。
まずアイコンは重要です。勿論デザインも重要ですが、
それ以外にアイコン内に「Lite」「Free」「SALE」などと言った『文字』が入っていない方が好ましい、
とiTunes Connectにヒントとして書かれています。
理由は書かれていませんが、なんとなく「安っぽい」イメージを表に出すのが嫌といった感じかもれませんね。
アイコンに「SALE」の文字を入れるのは人の目を引くのに効果的という話も聞きますが、少なくともリリースしたばかりの紹介されやすい時期では避けた方が良いでしょう。

この先は僕の勝手な考えですが、とにかく積極的に新しい事にチャレンジする事はアピールとしては効果的だと思います。どういう事かと言うと、例えばiPadが出たらなるべく早くiPadアプリを出す。iOS4が出たらすぐにiOS4に対応する。iAdが始まったらすぐにiAd対応アプリを出す、などなど。
勿論、言うほど簡単な事ではないですし、やったからと言って全てが全て取り上げてもらえるわけではないので、出せば良いというほど簡単な話でもありません。でも確率的には普段より取り上げてもらえる可能性が上がるという事は間違いないでしょう。
当然アップルとしても新しく出したデバイスやOSなどを積極的に押していきたいわけですから、それにいち早く乗ってきてくれたデベロッパー達には多少のエコヒイキもあると思います。

その他で、新機種や新機能などとは関係なく、頑張ってアピールする方法としては、アップデートかもしれません。アップルの中でどういう人達がどういう形でアプリを推薦したり選んだりするかは分かりませんが、少なくとも「誰か」が見る(知る)事が切っ掛けになっているのだけは間違いありません。となると、アップデートのタイミングで必ず誰かが審査をするはずですから、以前と違う審査員が見て、「これは良い」と思ってくれる可能性もゼロではないはずです。ただ、特別な変化もない無闇なアップデートを繰り返す事はユーザー側にも審査員側にも嫌がられる可能性があるので、その為だけにアップデートする事はお勧めできません。

そんなわけで、決定的な法則のようなモノは存在しませんが、少しでも可能性を上げる事は無理ではないと思っています。今までスタジオルーペの作品でAppStoreで紹介してもらえたアプリはどれも変わった(今までに無い?)アプリばかりです。なのでなんとなく「普通じゃない」モノの方が取り上げてもらえる可能性が高いって事かもしれません。
これまでに紹介されてきたアプリは以下の6つです:
Eブレイン
ONI BASEBALL
iQ mirror+」(最初は日本のみ。2回目にワールドワイド)
SUSOKU
iQ mirror X
フュージョン計算機mini

まあ、僕の場合は出した数も多いので、数打てば当たる戦法って感じですね(笑)
これからも沢山色々なアプリを出して、ガンガン紹介してもらえるように頑張りたいと思います!

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