【僕とiPadとハワイ】〜リオの無謀な物語〜

4/12/2010 Leo Rivas(リオ・リーバス) 2 Comments

iPadがあまりに面白過ぎて、ブログの更新をサボっていました!(笑)
というのは半分冗談で、iPadアプリの制作意欲が湧き過ぎて、完全にそっちに集中してしまいました。
ハワイから戻ってまだ一週間経っていませんが、その間にiPadアプリ1本を作り、2本目も今週中には作れそうな勢いなので、現在リリース済みの「iQ mirror X」を含めると、日本での発売までには最低3作は用意できる見込みです。

さて、ハワイまでiPadを買いに行きましたが、帰国して一週間ほど経って振り返り、本当に価値のある事だったか冷静に考えてみました。
結論から言うと、iPadは個人的にも、開発者視点から見ても、相当魅力的なデバイスです。大げさな言葉を使えば、コンピューター界の革命そのものです。
これほどインパクトのある新しいデバイスは、いくらアップルでもこの先数年は出せないと思います。
なので今回のイベントは言ってみれば、4年に一度のオリンピックみたいなものだったのです。
それをテレビで見るか、会場まで行ってみるかの違いは大きいですよね?
なので当然、僕は行って良かったと思っています。素晴らしい体験でした!
その時の空気を少しでも味わって頂くために、しっかりビデオも撮ってきたので、
まだ見ていない方は是非ご覧ください!

[vimeo http://vimeo.com/10862249 w=480&h=318]

まだ日本に上陸していないこのiPadがどれほど魅力的なものなのかを映像や文章だけで説明するのは極めて困難です。
海外にまで買いに行く決意をした僕でさえ、触るまでは半信半疑な気持ちもありました。
何度写真を見ても、ジョブスのプレゼンやプロモーション映像を見ても、凄そうというのは伝わっても、実物を見て触ってみないからにはその本当の凄さというものは100%は分からないものですよね。
なので少し不安もありました。

高い旅費を払ってまで行かなくても、少し待てば日本でも発売されるし、それ以前に母親がハワイに住んでいるのだから、送ってもらう事だって出来ました。
正直、金銭的にも相当ヤバイ状況の僕にとって、ハワイまで行くという事は論理的に考えれば単純にハイリスク以外のなんでもない事くらいは自分でも分かっていました。ハワイまで買いに行くと決めた時点では、新作のSUSOKUがどれだけ売れるかの予想も出来なかったし、その月の家賃も払えるかどうかの微妙なラインでこんな大きな決断を下すのは相当の覚悟が必要でした。
それでもiPadを買いに行く事には大きな意味があると、直感的にそう思ったのです。

僕は色々細かく分析する事も好きだし、論理的に物事を考えるのも苦手な方ではありませんが、いつも最終的には論理的分析よりも感情や直感を最優先して行動に移すタイプです。恐らく自分の中にある1/8のスペイン系の血が原因だろうと思いますが、それは僕にとって短所になりえる危険な部分という事も自覚していると同時に、長所でもあると思っています。今回こうやってリスクを負ってまで行動を起こす事ができたのも、そのおかげです。

なんにしても、結果的にはSUSOKUは大成功し、iPad2台分とハワイまでの旅費の合計費用を上回る利益を作る事ができました。現時点でSUSOKUは世界で1500ダウンロードを突破しています。それなりに勢いは落ちてきてはいるものの、スタジオルーペ始まって以来の大ヒットである事には代わりありません!
最初のアプリを作り始めてから一年と5ヶ月くらい経ちますが、何度も諦めかけては粘り続け、ゾンビのようにしぶとく生き残ってきました(笑)
生活も、世間にどう見られようと、キツくても短い時間で稼げる工事現場の力仕事で食いつないできました。まっとうな道を選べば、こんな苦労だらけの人生にもならなかったんだろうけど、苦労してでも自分のやりたい事を貫き通して本当に良かったと思います。

とはいえ、今だってなんの余裕もないのは変わりません。1500ダウンロードと言っても、色々引かれて実際の手取りは20万を切るだろうし、iPad2台と旅費の合計は17万くらいはしているので、それも引くと残るのは3万円くらいです(笑)
なので、決して偉大なサクセスストーリーとして語れるような話でもないんだけど、これはこれで自分の中では大きなステップだった事だけは間違いありません。
SUSOKUのおかげでスタジオルーペという名前を知ってくれた人も多いですし、Twitterのフォロワー数も随分と増えました。これは目先の利益なんかよりも全然価値のあるものですし、多くの人達からの応援や励ましの言葉も頂く事ができ、本当に貴重な体験でした。

スタジオルーペにとっての本当の挑戦はこれからですが、これからも今までと同じようにひたすら良いモノを作る事だけに全力を尽くしていくつもりです。応援してくれる人が1人でもいる限り、スタジオルーペのリオという男はゾンビのようにしぶとく、このiPhone/iPadアプリ業界を生き抜いていけるはずです!
今後ともよろしくお願いします!

2 件のコメント:

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