アプリの50%は「名前」から生まれる!
アプリを作る上で意外に一番慎重になるのがネーミングです。そもそもアプリの名前というのは、ユーザーがダウンロードする前の段階で得られるわずかな情報のうちの一つであるわけだから、ダウンロードするかどうかの大きな決め手にさえなりえるわけです。
僕が注意するのは3点。
「長さ」と「文字として見た感じの印象」と「響きの良さ」。
最後の響きの良さというのが意外と厄介で、日本語で発音した場合と英語など他の言語で発音した場合はどうかとか、その辺まで一応考えます。が、当然世界各国の人達がどう発音するかなんて簡単に調べられるわけではないので、実際には日本語と英語までしかイメージは出来ません。
一番楽なのは英語の(存在する)言葉を組み合わせるネーミングです。
COLOR PAIRS(カラーペアーズ)やiQ mirror(アイキューミラー)のように。
PUZZERO(パゼロ)みたいに勝手に作った名前だと、
日本語だとイントネーションはともかく、「読み方」はハッキリ決められるので楽ですが、
英語はアルファベットだけでは読み方までは分からないため、自分が読んで欲しいように読んでもらえるとは限りません。パズィロ、プゼロ、プズィロ、とかまったく違った読まれ方をしている可能性もあります。
そんなわけで、PUZZEROに関しては色々変な読まれ方をする事も想定した上で、結局あの名前にしましたが、正直、世界共通であのネーミングを使うのは失敗だったとは思います。それでもこのゲームには「この名前」を付けたいという想いが勝って押し通してしまいました(笑)
ただ逆のパターンで、英語圏を意識し過ぎたネーミングだと、今度は日本語で言いにくいとかもあるので、出来るだけどっちでも「言いやすい」言葉を使ったネーミングを意識するようには心がけています。
他に名前で苦労するのは文字数です。
アプリ名はいくら長くても良いのですが、iPhoneのホーム画面で表示できる文字数は日本語で6文字、半角英字で最大11文字とかなので、それ以上長い名前だと勝手に省略されて見栄えが悪くなります。なので仮に長いアプリ名にしたとしても、自分で省略するなり工夫しなければいけませんので、名前を決定する前の段階から意識しておくべきポイントです。
僕は省略ですら出来る限り避けたいため、極力アプリ名自体を短くするようにしています。
ただ短い上に他のアプリとかぶらないオリジナリティのあるモノでなくてはならないので、そこもまた苦労するところです。
twitterアカウントやgmailなどの自分の欲しいアカウント名を付けたくても既に他の人に先をこされていた、みたいな感覚に似ていると思います。シンプルにしたいのに、なんとか工夫して違いを付けなければいけない、みたいな。
まあ僕の場合は基本的に作品自体が自由な感じのものばかりなので、名前で先をこされたとかって事はまだないですが、カメラ系とか似たジャンルのものが多いアプリだと名前で違いを付けるのに苦労しそうですね。
上で述べた事すべてをひっくるめて、文字としてデザインにした時に「カッコイイかどうか」が何よりも重要なので、僕の場合は名前が決まらないとデザインも進まず、デザインが固まらないとプログラムにも進めず、いくらアプリのコンセプトが完成していても、名前が決まらない理由で数日作業が進まないなんて事もよくあります。
そして「これだ!」という名前を思いつくと、デザインも迷わず勝手に出てきて、あっと言う間に完成します。
つまり(少なくとも僕の場合)、名前一つがアプリの大部分に大きな影響を与えていると言っても過言ではありません。
『アプリの50%は「名前」から生まれる』とはそういう事なのです!
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返信削除良い情報!!ありがとうございますm(_ _)m
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